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   歴史回廊(遷都):オリエント(ウバイド・シュメル)
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 既刊『記・紀』解説書の情けない実態

 出典:加治木義博『言語復原史学会』大学院講義録25
   :27頁

 当然その兄弟の月神もスサノオも

 別人であることはいうまでもない。

 在来は同一の神々だとしてきた三貴子が、

 『記』と『紀』では2組の全く別人だったことが明瞭に見分けられる。

 いや見分ける必要がある。

 何故ならそれは鋭く精密な頭の持ち主には、

 『記・紀』』自身が、共に相手を強く意識して、

 それを特記し、激しく自己主張しているのだからである。

 それに気づかなければ、『記・紀』を読んでも何にもならない。

 両者が何を訴えたいのか、

 よく理解して始めて史実が浮かび上がる。

 『記・紀』を同一の歴史の記録だと思い込んで、

 その決定的な「対立」にさえ気づかぬようでは、

 とても史学者の中には入れられない。

 彼等の著書は、『記・紀』の、

 それもこの巻頭第一の主題である

 『三貴子生み・国生み』の部分で、

 逃げ隠れできない見落としとミスを重ねた、

 醜態を露呈したものばかりである。

 本来なら激論すべき部分を、

 何の不審も抱かずに解説している

 既刊書の著者らがどの程度の人物か、

 判定するのに手間ひまはかからない。

 解説は饒舌であればいいのではない。

 量でなく質である。

 肩書きの維持に汲々としていたサラリーマン教育者の、

 小遣い銭稼ぎの著作だとみるしかない。

 能力の限界を自覚できない者の高望みが、

 不相応な肩書き詐称と雑本を生んだのである。

 お暇があれば鋭い御眼力で、

 ご蔵書をご再検いただきたい。

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 『三貴子』

 『国生み』
 『古事記』国生み
 『日本書紀』国生み

 『歴史学者』歴史家

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 『Category:Mesopotamia』

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(2008/07/21(月) 08:33)

 『記・紀』の三皇子生みの徹底的な相違点

 出典:加治木義博『言語復原史学会』大学院講義録25
   :26頁

 『古事記』の嶋名は淡道で、

 『日本書紀』が淡路島と明記しているのに対し、

 どこの島を指しているのか不明である。

 これも重視しなければいけない。

 『日本書紀』はそれに続けて、

 大日本豊秋津洲を生み、

 次に伊橡二名洲、筑紫洲、

 次に隠岐洲と佐渡洲を雙生児として生む、

 というふうに可なり『古事記』と違っている。

 が、さらに違っているのは、

 この後に、引き続いて海を生み、山川草木を生んだあと、

 「天下の主を生まなくては…」と話し合った上で、

 日の神・大日霊の貴(おおひるめのむち)を生んだが、

 その子は「光華明彩・六合のうちに照徹」した。

 次に月の神を生み、

 次いで蛭児(ヒルコ)を生んだが足が立たないので船に乗せて捨て、

 その次に素戔鳴(スサノオ)の尊を生んだと書いている。

 『古事記』はこの三貴子は、

 イザナミが死んだあと、

 イザナギが禊(みそぎ)をした際に

 目鼻を洗ったとき生まれたとする。

 イザナミが生んだ子供ではないと、

 はっきり断わっているのである。

 特にその名に注意がいる。

 『古事記』の三貴子は、

 天照大御神・月読命・建速須佐之男命である。

 『日本書紀』のそれと見比べてみていただきたい。

 これは『古事記』と『日本書紀』の三貴子が、

 別人であるという動かぬ証拠なのである。

 最高の崇拝対象だった天照大神でさえ、

 天照大御神と大日霊の貴という

 二人の「別人」なのである。

 『古事記』 :淡道・淡道之穂之狭別嶋・伊豫之二名嶋・筑紫嶋・伊岐嶋

 『日本書紀』:淡路島・大日本豊秋津洲・伊橡二名洲・筑紫洲・隠岐洲・佐渡洲

 『古事記』 :三貴子(天照大御神・月読命・建速須佐之男命)

 『日本書紀』:三貴子(大日霊の貴・月の神・素戔鳴の尊)


 『語句説明』

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(2008/07/21(月) 08:05)

 奇妙な二重構造になっている三貴子生み

 出典:加治木義博『言語復原史学会』大学院講義録25
   :25頁

 伊耶那岐・伊耶那美2神の事跡は、

 何といっても「国生み」である。

 ところがこの国生みが奇妙な二重構造になっている。

 『古事記』は伊耶那岐が

 天沼矛を使って淤能碁呂(オノゴロ)嶋を得、

 伊耶那美と共に天降って、

 そこを天之御柱と八尋殿に見立てて子供を生むが、

 その水蛭子(ヒルコ)は葦船に乗せて流し捨て、

 淡嶋という子供も子の内に入れなかった。

 そこで柱巡りをもう1度、男性主体に変えてやり直すと、

 今度はうまく行って、

 淡道之穂之狭別嶋、伊豫之二名嶋、筑紫嶋、伊岐嶋

 といった順に国々が生まれる。

 これが淡道をアワジと読んで淡路島のこととし、

 だから淤能碁呂嶋も淡路島か、

 その付近の島だとして、

 淡路島に伊弊諾神宮がある理由にしている

 「大阪湾国生み」であることは、

 すでにこの講座で細部まで検討ずみなので、

 後は省略するが、

 私たちは、

 このイザナキが履中天皇だったことを突き止めて、

 史実を細部まで熟知することができたのだった。

 ところが『日本書紀』は、

 天瓊矛で磤馭盧(インギーラ)島を得、

 そこに天降って

 その島を国の中心柱として左右から回って声をかけると、

 イザナキは不愉快で、

 方法を逆にして淡路洲を胞にしてみたが、

 やはり不快だったので

 「吾恥(あは)じ」=淡路(あはじ)というのだと、

 淡路に対する反感を露わにしていて、

 同じ淡のつく淡島を追放したというのと、

 共通していることに注意がいる。

 『語句説明』

 『日本の神の一覧』

 『三貴子』
 『伊耶那岐』イザナギ
 『伊耶那美』イザナミ
 『国生み』
 『古事記』国生み
 『日本書紀』国生み

 『天沼矛』

 『淤能碁呂(オノゴロ)嶋』

 『水蛭子(ヒルコ)』

 『履中天皇』

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 『地図』

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